理事長所信

2023年度 伊勢原青年会議所
第46代 理事長 佐野 嘉一

2023年度 スローガン

Road to Tomorrow

2023年度 基本理念
【希望に満ち溢れた明日へと続く道を目指して】

2023年度 基本方針

伊勢原青年会議所 創設45周年記念事業の開催
輝く個性が調和した盤石な組織運営
地域の未来を創造し行動できるJAYCEEの育成
組織の源泉となる会員の拡大

【はじめに】

伊勢原青年会議所の創設宣言文である「今我々は青年としての義務と責任を自覚しほとばしる情熱、限りなき英知、常に前進する勇気をもって明るい豊かな町づくり、ひいては民主主義国家の良き推進者として邁進しなければならない 新しい時代の担い手として活躍することを誓い」とあります。
この想いを胸に伊勢原青年会議所は今日に至るまで「明るい豊かな社会」の実現に向け、44年間歩んできました。45年目となるこの道は希望に満ち溢れた明日へと続く道となります。

青年会議所が創り上げた道には様々な交差点があります。右に行く者、左に進む者、直進する者、全ての道は未来へと繋がっております。しかし、どの道を通っても様々な困難が待ち受けており、その困難を乗り切らない限りその先にある理想とする未来には辿り着けません。青年会議所には「修練・奉仕・友情」という三信条があります。修練を行い、培われた力を用いて社会に奉仕する。そしてその修練・奉仕を支える力として同志を貫く友情が必要となります。この道の困難を乗り越え、未来へと続く道を進み、希望に満ち溢れた明日へ伊勢原青年会議所のみんなと歩んでいく気持ちを本年度スローガンに込めさせていただきました。先輩方が若い情熱を捧げて創り上げてきた誇りある道を新しい時代の担い手へと繋いでいくことが我々の使命であります。メンバー全員で一つの目標を目指し、歩みを止めず、勇気をもって邁進することで、より強い組織へと成長できるのです。

青年としての義務と責任を自覚し、情熱と英知、そして勇気をもって行動することは、その人の魅力になります。自分に驕らず、謙虚な姿勢で誠実な気持ちをもって他人に寄り添うことができる者こそが真のJAYCEEです。個々の魅力をもったJAYCEEがこの誇りある道に集うことで、組織全体の魅力として輝きを放ち、この地域社会に必要とされる組織であり続けるために45年目の道を共に創り上げていきましょう。

【創設45周年を迎えて】

1978年の設立から本年度45周年を迎える伊勢原青年会議所は、率先して道を切り拓き、時代とともに変わりゆく地域社会の未来を常に見据え、まちづくりを実践し続けた先輩方の積み重ねた弛まぬ努力によって成り立っています。今日まで脈々と受け継がれる歴史の深さを嚙みしめ、地域を常に鼓舞してこられた先輩諸氏、共に歩んで下さった市民の皆様並びに関係諸団体からのご理解とご支援の賜物であります。先輩方が築き上げてきた高い志と情熱、そして地域の方々との連携は確実に現役メンバーに受け継がれております。

伊勢原青年会議所の歴史を紡いで来られた先輩方に敬意を表すとともに、これまで多大なるご支援とご協力をいただいた多くの方々に感謝の思いを伝える記念事業を開催致します。

【輝く個性が調和した組織づくり】

一人ひとりの個性を活かすにはメンバーが共に助け合い、高め合うことで素晴らしい相乗効果が生まれます。一人ひとりの力を最大限に発揮できる土壌を作るためにも、誰もが主体的に動ける環境を整備することが重要です。

青年会議所のメンバーは生まれも育ちも職種も様々です。もちろん個々の能力や価値観も異なります。よって、意見の食い違いによる摩擦も生じます。当然のことです。これでは相乗効果は生まれません。

相手の立場にたち、まず耳を傾ける、そして寄り添い、助け合う。その中で様々な議論を重ねることでお互いを高め合い共に成長する。自身の力を最大限に発揮するためには、まず相手の力の強さを知りましょう。そしてその力を引き出すことが出来れば、自ずと主体的に考え行動するようになり、そこから相乗効果がもたらされ、さらには総務・財務はもちろん、定款・規定を遵守し信頼関係を築くことにより、意思決定から情報共有の早い組織と成ります。

現代社会においてインターネットやSNSは様々な情報発信や情報収集をする上で必要なツールのひとつとなりました。より多くの方々に我々の運動を知っていただくためにも、誰に向けて何のためかを明確にしてターゲットを分類化し、見る人の気持ちになり情報を整理し分かりやすく外部へ発信していくことが重要です。一方で不正アクセスやウイルスなどによる情報漏洩も多く、原因の80パーセントは管理ミスや誤作動、紛失などから発生しております。組織運営をより安全且つ円滑に行っていくために情報の取り扱いルールの整備や適切な管理、コンプライアンスの徹底を図ることで、健全な総務・財務体制、効果的な広報活動が可能になります。

時代は変化し続けます。この変化に一早く反応し対応出来るのが様々な分野でのプロフェッショナルが揃った団体である青年会議所であり、これこそが伊勢原青年会議所が目指すべき組織の姿であると考えます。

【資質の向上そしてJAYCEEとしての誇り】

我々が青年経済人としてより成長していく上で必要な経験や気づき、学ぶべきことはまだまだ多くあると思います。将来、我々が進むべき道を価値あるものにしていくために必要な学び舎が青年会議所です。

青年会議所は単年度制であることからも個々の様々な役割において能力を発揮することが求められます。だからこそLOMの枠を超えて出向や研修、事業など積極的に参画・見聞を広げ、志を同じくする多くの仲間と共に切磋琢磨できる環境に身を置くことが、自らの視野を広げ青年経済人としての資質を高める絶好の機会となります。

2023年度は2017年の公益社団法人日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会第50代会長 加藤宗兵衛先輩以来6年ぶりに久本卓司君を第56代会長として輩出をさせていただく大変貴重な機会を頂いた一年であります。神奈川中から注目されるため、県内20LOMのお手本となるよう最大限の支援を行うと共に、神奈川ブロックを一番近くで感じられることのできるこのチャンスを全てのメンバーが自らの手で掴み、スケールメリットを活かし「明日に架ける」という言葉を合言葉に出会いや成長、学びの機会と捉えていきます。また、その経験をLOMにもち帰ることで伊勢原青年会議所の成長、ひいてはまちの活性化にも繋がります。

我々の先祖がこの地域を創り、親世代が地域を支え、何不自由のない暮らしを我々に与えてくれたように、今度は我々がこの地域の抱える問題や必要としているものを一早く見つけ積極的に取り組み果敢に挑戦する情熱をもち、勇気ある行動をしなければなりません。市民が誇りに思うこの伝統ある歴史や素晴らしい文化、多彩な地域資源を伝えていくことで、若い世代が地域への誇りを持ち、地域の未来に希望を抱き、自ら地域を良くしていく当事者意識を高めることに繋がり、若い世代には活気が、未来ある子供達には笑顔が、メンバーにはより一層の絆が、この地域との一体感こそが希望に満ち溢れた明日へと続く道となり、我々が目指す「明るい豊かな社会」の実現へ向けた道となると確信します。

与えられた義務と責任を自覚し、地域を支えまちの発展の一助となるよう運動することが我々JAYCEEとしての使命であり、誇りであります。

【組織の源~明日へと続く会員拡大】

近年、伊勢原青年会議所の会員数は減少傾向にあるため、会員の拡大が必須の課題となっております。本年度の伊勢原青年会議所は17名でスタートし、そのうち入会3年未満の会員が約半数以上を占めているため、会員の資質の向上と青年会議所への理解を深めることも重要な課題のひとつとなっております。世のため、人のため、そして自分自身が成長するためにも一人でも多くの仲間を探し続け、共に活動することが必要です。

志高い仲間が集うことで立場や価値観が異なる者同士の議論を活性化し、より多くの建設的な意見が生み出され、事業を行っていく上でもその質が向上する一つの要因に繋がります。即ち、組織としても地域に貢献するための新たな価値を創造する源となります。

拡大運動は組織と地域との最大の接点であり、それを担うのは個々の会員です。会員一人ひとりが自分事として拡大に取り組み、入会候補者と真摯に向き合い、熱意をもって伊勢原青年会議所で得られる価値を伝えることができれば、自然と仲間は増えていくはずです。そのためにも、まずは会員一人ひとりが充実感をもって活動を楽しまなければなりません。新たな出会いに好奇心を抱き、地域の青年と進んで交流を図ることで、入会候補者へのアプローチの機会が生まれます。何事も自らが率先して行動することを続けましょう。それは市民の意識変革に向けた行動であり、必ず自己の成長に繋がります。

意識は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となります。運命に導かれたJAYCEEがひとつとなれば自ずと人が集まり、伊勢原青年会議所の運動や活動に対する共感を呼び起こし入会へと導きます。

会員拡大には常に迅速な行動と諦めない気持ち、思いやりの心が必要です。自らの経験に基づいた言葉で青年会議所の理念・魅力を伝え、青年会議所運動に加わる仲間を増やし、志を同じくする多くの仲間と共に力強く運動を発信し、伊勢原青年会議所の明日へと続く道を熱い情熱をもって継いでいきましょう。

【おわりに】

私は2018年に伊勢原青年会議所に入会しました。入会時は地元企業で働くごく普通のサラリーマンでした。最初は自身が勤める会社の宣伝が出来ればとの思いで、とりあえず来いと言われたら顔だけ出しておけば勝手に交友関係も広がるだろう、いずれ仕事にも繋がるだろうという安易な考えでした。入会5年未満という経験の浅い私が本年度、理事長という大役をお受けさせていただくこととなりました。それはなぜか。青年会議所は40歳までしか活動ができません。この限られた時間の中で自分の器をどれだけ大きく広げることができるのか、育ててくれたこのまちにどれだけ多くの貢献ができるのか、支えてくれた方たちにどれだけの多くの恩返しができるのか。これらを青年会議所で学び成長していきたいという強い想いが芽生え、歴史ある伊勢原青年会議所の理事長に手を挙げさせていただきました。何かを始めることは怖いことではありません。怖いのは何も始めないことです。自らが決断し新たな一歩を踏み出さなければならない。何事にも挑戦し、自分自身の殻を破り成長することがまちへの貢献、人々への恩返し、そして仲間を想う気持ちに繋がると確信しております。

私の意志を理解し支えてくれる全ての方たちに対する感謝の気持ちを胸に、そして5年後10年後もこのまちに活気と、人々に笑顔を与え続けている高い志をもったJAYCEEが躍動している姿を想い描きながら、希望に満ちた明日へと続く道を目指して理事長の職を全うするべくひたむきに進んでまいります。

この道に集う仲間たちと共に歩む45年目の物語が今始まります。